43歳(男) リストラと母の死で生きる気力が削がれた

43歳(男) リストラと母の死で生きる気力が削がれた

現在43歳(男性)です。

僕が鬱で悩み苦しんだのは主に20代後半の時期でした。

その当時に勤めていた会社が業績不振のために経営縮小のかじ取りを始め、人員整理(リストラ)の対象に僕も含まれてしまったのです。

あっという間に仕事を失い、収入基盤を絶たれてしまったのがそもそもの始まりだったように思います。

再就職しようにも社会は不況の真っただ中で、次の仕事も見つからず、自分の将来に大きな不安を感じるようになりました。

それでも最初の内は、「クヨクヨしてる暇があるか!」と気力を振り絞って職探しに励んだのですが、全く結果に結びつかず、それに追い打ちをかけるように実家の母が病気になってしまいました。

職探しと母の看病を同時に抱えんだためか、次第に僕の心に余裕が無くなっていったんだと思います。

それからしばらくして母が亡くなりました。

自分が生きている間は何一つ親孝行をしてあげられなかったので、無念さと後悔だけが心に大きく残っったのを覚えています。

そしてその辺りからでしょうか。

僕は自分が生きる事に気力を注がなくなっていったのです。

仕事探しもどうでも良くなりました。

朝起きても顔も洗わず、歯も磨かず、ただ冷蔵庫にある残り物を少しつまんで又布団に戻り、そして夜を迎えるという生活スタイルがいつの間にか出来上がっていました。

何というか、心にぽっかりと大きな空洞が出来て、そこを冷たい隙間風が吹くといった感じです。

テレビを観ても本を読んでも面白いと感じる事も無くなりました。

憂さ晴らしにゲームをやっても熱中できず、音楽を聴いても何も心に響かなくなっていました。

そんな無気力な生活が続いていたある日、実家の父が僕の部屋を訪ねてきたのです。

僕と連絡が取れなくなっていたのを心配して、実家から駆けつけてくれたようでした。

父は鬱となった僕をうつ病専門のカウンセラーのもとに連れていきました。

最初は気乗りがしなかった(というよりどうでも良かった)僕ですが、何度かカウンセラーの方を言葉を交わしていくうちに、少しずつ内心を吐露出来るようになっていきました。

今までの僕は不安や迷いや悩みを吐き出せる相手がいなかったのです。

それを心にしまい込んでますます鬱が酷くなるという悪循環を辿っていました。

カウンセラーの方は僕の悩みを一つ一つ丁寧に聞いてくれて、「大変だったね」と言ってくれたのです。

何でもない一言でしたが、他人から共感の言葉を投げかけてもらえることが久しぶりだったせいか、気持ちがスーッと楽になったのを覚えています。

うつ病は自分一人で心の重荷を抱え込んでしまうため、より一層辛く悲しい思いにとらわれるケースが少なくありません。

信頼できる肉親や友人でもいいですし、カウンセラー相手でもいいので、他者に自分の心の内を曝け出してみるのが改善への第一歩だと思います。