20代でうつ病を発症 焦らず治療ができてよかった

20代でうつ病を発症 焦らず治療ができてよかった

30代女性です。

20歳前後で初めてのうつ病の診断がくだりました。

それ以前も抑うつ状態が長く続いてはいたのですが、完全に日常生活が送れなくなったのはそのころです。

当時服用していた薬の名称など詳細は忘れてしまったのでわかりませんが、抗うつ剤と睡眠導入剤を処方されて、一年くらいかけて緩解へ向かいました。

症状は、食欲不振、不眠、不安、落ち込み、など本当に型通りのタイプのうつ病でした。

初期の頃は布団の中で時間の感覚もはっきりしないような世界を彷徨っているだけでした。

睡眠導入剤の力で睡眠障害が改善されて、体力が回復してきたころに、抗うつ剤の効果も出てきました。

布団から起きて自分の力で冷蔵庫から好きな飲み物を取り出して、それをコップに注ぎ入れるだけで、なんとなく手ごたえを感じました。

「なんかいい感じかもしれない」何かを感じるという感覚も久しぶりでした。

落ち込みも底をつくとその先には何も感じなくなるというか、完全に心が落ちてしまうのですが、睡眠と薬の服用で感情が少し戻ってきたようでした。

この感覚がうまく取り戻せて癖になってくれたら、体を動かせるようになるかもしれない。

そう感じました。

たふん、それが回復期に向かうきっかけだったと思います。

ある程度体が自由に動かせるようになって、食事もとれるようになってくると、かえって気持ちが不安定になることが増えてきました。

基本的には薬の影響で、病気じゃないときにくらべるとずいぶんぼんやりしていました。

けれど、突然強烈に自己嫌悪感が襲ってきたり、将来に対する不安が繰り言のように頭の中をループしたりして苦しむようになりました。

体調の良し悪しが天気に左右されますし、あまりにままならない状態でした。

そんな中、回復を手助けしたものは何だっただろう。

簡単に二つくらい挙げるとするならば、一つ目はとにかく気まぐれに好きなことだけやれる環境にしてもらえていたこと。

うつ病になり生活できなくなっていた時期は実家に世話になっていました。

つかみどころのない病気にかかってしまった娘やその病気を受け入れきれない気持ちが両親にももちろんありました。

しかし、両親は私をなるべくほっといてくれたのでそれは非常にありがたかったです。

調子が良くなったからと言って「やるべきことをやる」なんてことをしていたら回復できなかったと思います。

ちょっと調子のいい日は「やるべきこと」はやらないで「やりたいこと」から優先してやる。

気持ちが生き返るんですね。

それだけで。

二つ目はリンゴと冷水です。

なぜか毎日リンゴを食べていました。

今までは特別好物だったわけでもないのですが、うつ病回復期の私にとってリンゴは少し特別なものでした。

触ると丸くて、洗うと水が冷たくて、匂いをかぐと植物っぽいような果実の香りがして、ゆっくり皮をむくのが楽しくて、食べるとシャリシャリして果汁が甘酸っぱくて、というように、一つ一つがなんか気になる果物でした。

味も、お菓子を食べたときとは違う、気分の良さがありました。

なぜか。

それから、うつ病の期間中はいつも喉や頭がもやもやしていて、ちょっとムズムズと落ち着かない気持ちになることが多かったので、とにかく冷水や氷水をよく飲みました。

ある程度一気に飲み干すと喉のモヤモヤがなくなって気晴らしになりました。

うつ病になり一年間の社会的離脱を経て、二年目で緩解しアルバイトから仕事をはじめ社会復帰にいたりました。

その先もうつ病は完全に完治したわけではなくて、生活は慎重にならざるを得ませんでしたが、それでも回復は比較的早かった方だと思います。

若さもありましたし。

今苦しんでおられるかたや、ちょっとうつ病の入り口にさしかかっておられる方がいましたら、月並みですがこのようにメッセージを送りたいと思います。

早期発見、早期治療にとりかかってください。