30歳女 上手に休むようになって回復 助けを求める勇気が重要です

30歳女 上手に休むようになって回復 助けを求める勇気が重要です

30歳女性、独身で過去に大手IT企業に新卒採用され約6年間システムエンジニアとして多忙な日々を送りました。

しかし過酷な労働環境によって心身ともに疲弊し、産業医にかかったところうつ病と診断されました。

わたしは幼少の頃から完璧主義で他人に甘えることが苦手な性格でした。

学生時代は勉強をいかに効率良くこなすかを念頭に100点満点を目指して計画的に勉強を進めるタイプで、分からない部分があっても決して友人や先生に教えてもらわず自力で解決していました。

当時から他人の力を借りることを自分で良しとせず、単なる『甘え』と短絡的に考えていたのです。

同時に少ない勉強時間で満点を何度も取っていたため、より一層『他人に甘えないことが最良の結果を生み出す力を鍛える』という概念に固執するようになりました。

しかし社会人となり技能が評価されればされるほどタスク量が増えていくうちに、次第に仕事本位のスタンスがプライベートの時間でも離れず、常に仕事のことばかり考えて自然体の自分を持つ時間が徐々に減少していきました。

その結果、うつ病と診断されるまで心と体を酷使してしまったのです。

当時の担当医からは十分に休むように指示されましたが、正直うつ病になりやすいタイプの人は休むことが容易ではありません。

うつ病になりやすい人の典型は真面目で仕事熱心なタイプなので、何もしないことが大きな不安感に繋がり、気を休めることができないのです。

わたしも当初は休職中にも仕事スケジュールを考えてしまったり、病気を早く治すことに躍起になっていました。

心の中でこの矛盾に薄々気づいていたわたしは、あえて毎日使用していたPCの電源を暫く落としてテレビやスマホを見る時間も徹底的に減らすように生活習慣を変えました。

あえてうつ病という病気について知る機会を減らし、メディアから得る膨大な情報に捉われず自然体で過ごす時間を優先したのです。

その結果、効率性を重視する姿勢にプラスして自分と向き合う時間が生まれたのです。

今まで自分のために時間を使うことを殆ど避けていたため、うつ病の自分を良い意味で客観視できる柔軟性が身に付き、それまでの自分が「頑張りすぎだった」ということに自分の観点から気付きを得ることができたのです。

その後徐々に心身を休めることができるようになり、上手く休めなくても良いんだ、という寛容な心を持つことができました。

つまり何事においても失敗しても構わない、時には他人の力を借りて甘えても良い、ちょっとぐらい他力本願になっても良いと自分に優しく向き合えるようになったのです。

するとうつ病と診断されてから半年ほど経過した頃から徐々に自然体の自分を見出せるようになっていました。

また悲観的な思考も良い意味で楽観的になり、肩の荷が下りて表情も柔らかくなりました。

その頃はまるで新しい自分を見つけたかのように新鮮な気持ちになり、物事に対する見方も大きく変化しました。

今まで一点からのみ集中して見つめていたものが、より多面的な観点から様々な側面を見ることができるように回復し、物事の本質を見出すことができるようになりました。

もっと自由になって良いんだ、というリラックスした姿勢が柔軟な思考に繋がったのです。

今でもうつ病の治療を継続していますが、殆どの症状が改善されて毎日充実した生活を送っています。

年齢や性別を問わず、誰もが不意になり得るうつ病を経験したからこそ皆さんにお伝えしたいことは、誰かに助けを求める勇気を持ってほしいという事です。

誰かの手を借りることは決して甘えではありません。

むしろ世の中の多くは一人で解決できない事象で溢れています。

この現実を上手に受け入れ、時には助けを求めて行動することが非常に重要なのだと気付きました。

面と向かって辛さを打ち明けることは正直かなりハードルが高いと思いますので、まずはメールや文書でも構いませんので自分を曝け出す場所を作ってください。

そして自分のペースで家族や友人に今の自分が抱えている辛さ、考えを共有して欲しいと思います。

絶対に一人で抱え込まないでください。

どうか手を伸ばして助けを求める勇気に向かって、ゆっくりと一歩を踏み出して欲しいと思います。